無色になれる

僕からあなたの色かき消そう

そしたら僕はまた、雲の色

嫌いになれば忘れられるだろうか?

悲しい夢を見ているような

いっそのこと夢であって欲しい

ダンボールの中の捨て犬がいった

「僕たちのようだね」と笑いながら

『人』という物を壊してしまえば

もしかすれば風となり

君と混ざり合うかもしれない

落としたグラスの中の水は僕みたい

忘れられて、乾く、水みたい

欠片を拾い集めてるあなたは・・・?

僕からあなたの色かき消そう

そしたら僕はまた無色になれる


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